「セクハラやじ」から3年、塩村文夏都議語る都議会の問題点
各候補者が連日、選挙演説などで火花を散らしているなか、立候補せずに「次回の衆議院議員選挙に民進党公認で立候補する予定」という彼女に、4年間経験してきた“伏魔殿”の正体について話を聞いたーー。
「セクハラやじ自体は私に浴びせられたものですが、やじの主である都議たちは、私が女性の悩みを代弁している=『一般の女性の声』でもあるということを忘れているんです。つまり、税金で都民のために働いているのが都議だということを忘れちゃっていると思うんです。それはそうですよね、都議になった途端、『先生』と呼ばれるんですから」
いまや一般のビジネスシーンでも、女性に「子どもはまだか?」などと言うことが立派なセクハラになることなど常識になりつつあるがーー。塩村さんは都議会を「何十年も昔の世界」だと実感したのだという。
「保守的な男性に占められている議会では、古い慣行がまかり通っています。こんなことがありました。ある委員会で私が、都の取り組みに対して質問したとき、担当職員が詳細に説明してくれたんです。
でも、それを遮るように、大会派の男性都議が『おい、ずいぶんサービスいいじゃないか!』と、ムッとして大声を出した。