くらし情報『日本初の女性獣医師語る震災 子供の目輝いた「動物との絆」』

日本初の女性獣医師語る震災 子供の目輝いた「動物との絆」

ペットを連れて小学校や病院などを訪問する「人と動物のふれあい活動(CAPP)」は、昨年30周年を迎えた。

「’86年当時、先進国ですでにスタートしていた、人と動物との絆“ヒューマン・アニマル・ボンド”の理念を日本の社会に広げたいと願いました」(裕子先生)

ボランティアの飼い主が、自身の愛犬などを連れて高齢者施設や小学校、病院を訪ねる活動では、その“家族”として動物たちの力を借りた。

「衛生問題なども、獣医師の団体として、世界基準をクリアしていきました」(裕子先生)

良き理解者にも恵まれた。

「小児病棟に最初に入れたのは’03年で、聖路加国際病院でした。名誉院長の日比野重明先生が『動物たちは生きる力を与えてくれる』と賛同してくださったんです。これまでの全国での訪問回数は約1万9,000回で、1度の事故も、アレルギー問題も起こしていないことは、世界に誇れる本会の実績と自負しています」(裕子先生)

小林美和子さん(76)は、CAPPのチームリーダーの1人。

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