くらし情報『声優・松本梨香が語る『ポケモン』たちとの20年間』

声優・松本梨香が語る『ポケモン』たちとの20年間

カラカラはお母さんが亡くなった場所でずっと泣いていてお母さんの骨をかぶっているの。目の下には涙の跡があって、こんな切なさが描かれたポケモンはあまりいないから、支えてあげたいし、カラカラを好きでいたい」

サトシとしては奇跡のような出来事が。

「交通事故で意識不明になり、集中治療室に入った子にメッセージを送る機会があったのですが、容態が急変して会えなくなってしまったので自分で考えたサトシの言葉を入れたCDを送りました。そしたらその子のお母さんがずっと耳元でかけてくれて『意識が戻り、笑ってくれた。松本さんは命の恩人です』と言ってくださって。サトシを演じていてよかったな、と心から思いました」

サトシを演じ続けてきた松本さんの、個人的な思い出も気になるところ。

「唯一今は亡き母と一緒にポケモンをリアルタイムで見られたのが“バイバイバタフリー”という回で、見ながら感動して泣いちゃって、照れ隠しに『いい演技してるよね〜、サトシ』って言ったら母も号泣していて……母と一緒にポケモンを見たのもこの1回ですし、本当に感慨深くて。

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