くらし情報『「上田紬」女性工芸士が海外で気づいた民族衣装の素晴らしさ』

「上田紬」女性工芸士が海外で気づいた民族衣装の素晴らしさ

でも、どんどん窮屈に感じられて、それこそ繭玉に包まれている感覚でした。それも、自分で吐いた糸でできた繭じゃない。とにかく、ここじゃないどこかに、私の本当に生きる場所があるはずだと思っていた。繭を破って出て行きたかった」(カリナさん)

大学進学を機に、カリナさんは上京。大学卒業後、舞台女優を目指した。アルバイト生活のかたわら、24歳の春、前進座の養成所に入所。昭和6年創立の、由緒ある劇団である。1年後、カリナさんは同期15人中3人の合格者の1人となった。
見事、座員として迎えられたのだ。

しかし、役者の世界は甘いものではなかったのである。とにかく先輩たちから叱られどおしだった。期待と現実のギャップに悩み、思い悩んだ末、’04年1月、31歳にして前進座を退団。身も心もボロボロだった。そこでカリナさんは思い切った行動に出た。先のことはまったく未定のまま、アイルランドへ。

「とにかく日本から遠い、知らない世界に行きたかったんです。
すべてをリセットして、自分を見つめ直したかった」(カリナさん)

語学学校に通いながら、ホームステイを3カ月。

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