有給や失業手当も…知らないと損する「パート契約者の権利」
働くときに、これらの労働条件が満たされているか確認してください」(富田さん・以下同)
さらに、残業したときや休日に出勤したときは、給料が割増しされることも、パートで働いている人の間では案外知られていないという。
「労働時間は、1日8時間以内、1週40時間以内と定められています。それを超えた場合は、通常の賃金の25%の割増し分を受け取ることができます。また、最低でも週1日と定められている“休日”に出勤した場合は、35%割増しの賃金を受け取ることができます。ただし1日4時間の勤務では、かりに1時間オーバーしたとしても“残業手当”はつかないことがあります。親会社が経営難になったり、下請け工場が休業したり、会社側の都合で、仕事ができなかったときには、給料の60%の“休業手当”をもらうことができます」
有給休暇や給料規定、休憩時間などは、パートにも認められる最低限の権利。しっかり認識しておこう。パート勤務中に、ケガをしたり、病気になったりした場合はどうなるのだろうか?
「正社員と同じように、労災保険という国が運営している制度で治療費や通院費などが支払われます。