有給や失業手当も…知らないと損する「パート契約者の権利」
そして、会社を辞めるまでの2年間に12カ月以上働いていれば、“失業手当”が受け取れます」
月々の雇用保険料は、会社と労働者本人がそれぞれ負担する。労働者の負担は月数百円程度だが……。
「会社側が保険料を払いたくないからと、パートを雇用保険に加入させていないケースも。条件を満たしているならば、自分が雇用保険に入っているかどうか確認することが大切です」
パートにも、介護や育児のときに使える制度があることも、まだまだ知られていない権利だ。
「1年以上働いていれば、家族の介護のために会社を休むことができる介護休業制度が使えます。休める日数は1人につき93日まで。3回まで分割してとることができます。その際、雇用保険に入っていると、給料の3分の2が支給されます。
ただし、介護休業開始から93日経過した日から6カ月後までに、契約期間が満了する人は、この制度は使えません。同様に育児休業の制度もあります」
知らなきゃ損するパートの権利は盛りだくさん。
「ただ、いざ権利を使うとなると、社風や職場の雰囲気もあって、言いづらかったり、軋轢を生むこともあるでしょう。