くらし情報『退職金の基礎知識…「一時金」と「年金」受け取りはどう違う?』

退職金の基礎知識…「一時金」と「年金」受け取りはどう違う?

(深田さん)

そして深田さんは、退職金を受け取った夫を見守る妻にアドバイスを送る。

「《一時金》にした場合、無駄遣いには注意が必要です。多額の出費をしてしまい、老後資金を大きく減らしてしまう人が少なくありません。定年後の旅行、子どもの結婚資金や住宅購入資金の援助などは、老後の生活に影響がない程度にしましょう。一方、《年金》には定期的な安定収入になるというメリットがあります。しかし、終身年金でない場合、70歳ないしは75歳で公的年金だけになり、その後、年収収支が大幅に赤字になることも。会社が運用する『確定給付年金』の場合は、その会社の業績によって《年金》が減額されることもあるので注意が必要です」(深田さん)

さらに深田さんが続ける。

「退職金を使って、住宅ローンの残りを返済してしまおうと考える人も多いですよね。
でも、たとえば退職金が2,000万円なのに、住宅ローンの残高1,700万円を一括返済してしまうと、老後資金は300万円しか残りません。一方で、団体信用生命保険に加入していることで“死ねばローンもゼロ。

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