受取額42%増も…「トンチン年金」で得するための受け取り方
(山中さん・以下同)
山中さんがすすめるのは、65歳から受給する老齢厚生年金と老齢基礎年金を繰り下げて受け取ることだという。
「66〜70歳まで1カ月刻みで年金の受け取りを遅らせることができます。1カ月繰り下げるごとに0.7%増えますから、1年遅らせれば8.4%、70歳まで待てば42%増えます」
長生きに自信があるなら、その体力と頭を生かして、年金をつくる手もある。
「年齢にもよりますが、いちばんいいのは自分で働いて、自分の年金をつくることでしょう。働き続けて年金の厚みを増やすことです。確定拠出年金や資産運用を考えてみても。いずれにしても、ほかの保険と比べるなどして、トンチン年金はオプションのひとつとして検討すべきです」
終身年金がつくれると安易に飛びつくのはキケン。とはいえ、長寿の人にお得な年金であることは間違いない。