美輪明宏さんが語る小池都知事「緑色の服は封印しました(笑)」
日本は、天照大神の昔から、“女ならでは夜の明けぬ国”といわれていたのです。持統天皇、孝謙天皇という女性天皇もいました。北条政子や日野富子なども女性のリーダーですよ。
昭和には婦人参政権運動を主導した市川房枝さんなど、いろいろいました。
そういう事例がいっぱいあるのに、歴史を振り返ることをしないのです。日本という国が、これまでどういう国だったのか?みなさん、すでに歴史で習っているはずです。ところが、それをスポイルして(損なって)、まるでそういう人たちがいなかったように、すぐに“女性初の○○”と珍しがる。まるでこれまでの歴史が、すべて男性社会だったかのように……。
たしかに女性の都知事ははじめてですが、そういう権力者の位置に女性が就いたのは、何も小池さんがはじめてではないわけですから。
一般家庭においても、昔からいちばん権力を持っていたのはおばあちゃんです。おじいちゃんは老年になるとおとなしくなっちゃう。
男性は中年を過ぎて老年になると、段々と権力を失って、おばあちゃんが刀自といわれて、一家の中でいちばん権力を持っていました。