「とても意義ある活動」高円宮妃久子さまが「国境なき子どもたち」に送られたお言葉
寺田さんは、’92年の「国境なき医師団日本」の開局当初からのボランティアスタッフで、’98年から7年間、「国境なき医師団日本」の会長を務め、’09年、「国境なき子どもたち」の会長に就任。
現在、「国境なき子どもたち」は日本、カンボジア、フィリピン、バングラデシュ、ヨルダン、パレスチナ、パキスタンの7カ国でその活動を続けている。
寺田さんの目が注がれるのは、何も海外の子どもたちばかりではない。東日本大震災後は、寺田さん自ら、自分の車を運転して東北各地を回り、被災した人々の支援を始めた。これは現在も継続中だ。
日本の子ども向けの講演もある。寺田さんが、支援する海外の子どもたちのことを話して聞かせるのだ。子どもたちへの話の最後は必ず、こう締めくくられる。
「みんなの頭の引出しに、私が今日、お話ししたことの種を1粒、しまっておいてちょうだいね。それが、いつか、真っ赤な花になるかもしれない。白い花が咲くかもしれない。そのときにいろいろ考えてくれたらいいからね」
寺田さんにとって世界中の子が“うちの子”。