荻原博子が解説「高齢者の運転を見守る最新自動車保険」
事故の衝撃を感知したときは、保険会社からドライバーに電話が入り、安否確認と事故の初期対応などをサポートします。アラート情報や、運転を100点満点で評価した毎月のレポートは、本人だけでなく見守る側にも送られます。特に、親と離れて暮らす子ども世代には、親のふだんの運転状況がわかるので、安心できるのではないでしょうか。自動車保険の特約として付帯しますので、特約料は月300円。年払いだと、3,480円が保険料に上乗せされます」(荻原さん・以下同)
ほかにも、同様の見守り自動車保険がある。
「損保ジャパン日本興亜の『DRIVING!』は、専用のドライブレコーダーを用います。ドライブレコーダーが運転データを記録し、車間距離が短くなるなど危険を察知すると、アラート音で警告します。事故の際は、自動的に保険会社に通報し、警備会社が駆け付けます。
ドライブレコーダーには画像が記録されているので、証拠としても活用できます。特約料は、月850円。年払いだと9,720円です」
政府も、高齢ドライバーの交通事故削減に向けた取り組みを始めている。すでに昨年3月から、運転免許を更新する75歳以上の人への認知症テストを強化した。