モリ・カケから改憲へ“権力の私物化”を食い止める追及戦術
今年も通常国会が始まり、野党は昨年に引き続き「モリ・カケ・スパ」で政府を追及する姿勢を見せている。その「モリ・カケ」を問題化し、俎上に載せたのが望月衣塑子・東京新聞記者と、森ゆうこ・自由党議員だ。先日、2人は「問うことの意味」を巡って対話した新書『追及力~権力の暴走を食い止める』(光文社新書)を出版。そのタイムリーな内容を取っ掛かりに、今国会のポイントを聞いた。
■本書に込めたメッセージは?
望月「誰しも日々、何かに疑問を感じ、もがいていると思います。困難にぶつかった時、いかにその問題の本質をつかみ、解決の道を探ればいいのか。そんなことを考えるヒントや勇気を持っていただければと思っています」
森「安倍一強の中で、“お友達”に便宜が図られ、行政が捻じ曲げられたのは明らか。その責任を取っていただくために私たちはあきらめないという宣言の書です」
■今回の国会での目標は?
望月「国会質疑のやり取りは、基本的に政治部記者が書きます。
社会部の私は、日々の紙面をチェックし、国会での質疑を聞き、その中で“ここだけは聞かねば!”と直感したことを、これまで通り会見や取材の場でぶつけ、引き出した言葉を報じていきたいと思っています」