相本久美子「アイドルとして、ステージを通じて誰かの力になりたい」
準備段階からドキドキしながら迎えた40周年記念ライブ当日、会場の「ケネディハウス銀座」は、全国から100人以上の同世代のファンが駆けつけて満員。9割方が男性だった。
「始まる前に袖からのぞいたら、みんなカチンコチンに緊張して、シーンとしてたんです。それを見て私も緊張しちゃって。歌うほうも見るほうも、久しぶりだから(笑)」
けれど、フリフリのドレス姿でステージに登場するや、雰囲気は一変した。
「みなさん、当時のコールや振付をやってくれたり、一緒に歌ってくれたり。紙テープもたくさん飛んできて、あっという間の90分間。ほんとうに楽しかったんです。
ライブ後のブログへの反響メールもすごくて」
「またやってほしい!」との声に溢れていた。それを見て相本さんの気持ちも動いた。
「私自身、努力して積み重ねていけば、この年になっても毎回、成長できるんじゃないかって思えるようになったんです」
翌年には、34年ぶりに新曲CDを発表。以来、7回のライブを重ねてきた。
「若いころは、お稽古も満足にする時間がなくて、『もう私、ステージに出るの?』って。