大きすぎる保障は再検討を!荻原博子勧める「保険見直し」術
【1】生命保険は定期保険を解約
「現役会社員の夫が亡くなった場合、残された妻には遺族厚生年金が支給されます。支給額は、夫が受け取るはずの厚生年金の4分の3相当です。また、住宅ローンも保険で完済されます。妻が多少働けば、生活は問題ないでしょう。しかし、これだけでは足りないのが教育費です。そのための生命保険ですが、子どもが就職したら教育費はもう要りません。すなわち、大きな保障も不要になります。そこで、『定期保険付き終身保険』の定期保険だけを解約しましょう。
これで、月々の保険料がぐっと安くなります。残した終身保険は、死亡保険金が300〜500万円だと思います。葬式費用などには十分な金額ではないでしょうか」
【2】医療保険は入院日額を再考
「老齢になるほど病気がちになるので、大きな医療保険が必要ではと考える方がいます。しかし、国の高額療養費制度も、老齢になるほど負担が減る設計になっています。高額療養費制度は、年齢や収入などによって、月々の医療費の負担上限が決められており、それを超えて支払った医療費は、申請すれば払い戻しが受けられます。