2018年3月17日 11:00
500円食べ放題!赤字前提の食堂「はっちゃんショップ」
だって売り上げが1銭にもならなくなっちまうがね」
申し訳なさそうに言うが、はっちゃんのサービス精神は尽きない。いまも小学生以下の子どもは、どれだけ食べても無料。また、おかずが残り少なくなってから来た客には、「300円だけ、もらっとこうか」ということもあれば、「金はいらね。残りもんだけど腹いっぱいになるまで食べてけ」と言うことも。遠方からの客には、いまだに「これでジュースでも飲んで帰って」と、逆に小遣い銭を渡すことさえあるというから驚きだ。
当然、店の経営は赤字続き。はっちゃんはその赤字を、夫が残してくれた遺族年金で補填しながら営業を続けている。そんな赤字覚悟、いや赤字前提の超ユニーク食堂を、メディアも放っておかない。
ここ数年は海外メディアを含め、多くの取材が殺到している。
「テレビに出たいなんて、オレは一回も言ったことねえ。向こうからお願いされるから出るんだよ。先週も、タイのテレビ局が取材に来た。4人で来たかな。こっち(日本)じゃ、やんないってよ、放送しないって。テープっての?それは送ってよこすって言ってたけど」
記者が訪問した日。