年末ジャンボ当選者が告白、必ず「バラ」で買う理由とは?
夜勤がある仕事なんですけど、最終日が夜勤明けにぶつかったら、それこそ徹夜明けで駆け込んだり」
ふじや酒店は、販売枚数がそれほど多い売り場ではない。そのため、多くの売り場にあるような当せんを確認する機械(オートチェッカー)がない。当せん番号調べは、服部さんの手作業だ。
K「服部さん、くじを調べながら『あっ近い』とか言うの。こっちがドキッとするけど、近くてもハズレはハズレなんだよね(笑)。なにしろ1億円が当たるまで、3,000円が同時に3本当たって9,000円がこれまでの最高額(苦笑)。でも服部さんが好きで、寮を出て少し遠くに引っ越した後も、ここに買いに来てたんです」
そして運命の’14年年末ジャンボがやってくる。
服部「販売最終日に、あれっ、Kさん、買いに来ないなと思っているうちに、バラが売り切れちゃったんですよ。
そこへKさんがやって来たの」
K「僕が『バラ50枚』って言ったら、服部さんが一瞬困った顔をして……」
服部「いま初めてKさんに打ち明けるけど、私が『もう売り切れた』と言おうとしたところに、その会話を店の奥で聞いていた主人(店主の服部定信さん・75)