「小保方晴子日記」にみるリケジョの星はなぜ注目されたのか
■強い「わかってほしい」が原動力でありトラブルの元凶か
STAP細胞騒動の中心人物とはいえ、彼女がなぜここまで“渦中のスター”として扱われたのか。そこには若い女性研究者だったからということ以外にも、注目されるべき理由があったように思います。1つは多くの人が感じているであろうビジュアル面での異質さです。
STAP細胞での釈明会見では、7万6,000円のバーバリーのワンピースを着用し、その後の対談では11万6,000円のレッドヴァレンティノのワンピース。そして週刊誌のグラビアに登場した際はグッチの21万3,840円のワンピースと、衣装も見た目もランクアップして私たちの前に現れました。
研究者という立場よりも感じる“オンナ”の側面は、間接的に研究者としての説得力を減退させ不謹慎な側面にばかり注目を集めるような作用がありました。
「なぜわざわざ自分から話題を振りまくのか」と思う人も多いかと思いますが、本書を手にとるとその理由が少しわかる気がします。彼女の原動力は研究したい学びたいという気持ちの前に「私をわかってほしい」