くらし情報『仲間の息子は空爆で…シリアの内戦情勢を難民支援者語る』

2018年5月5日 16:00

仲間の息子は空爆で…シリアの内戦情勢を難民支援者語る

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「最近でこそだいぶ減ってきましたが、子どもたちが描く絵を見ると、以前はかなりの割合で戦争の絵がありました。戦闘機や戦車、人が撃たれて血を流している場面や、横たわる死体を描く子もたくさんいて。見ているこちらのほうが、本当につらくなりましたよ」

そう話すのは、国際協力NGO「国境なき子どもたち(以下・KnK)」のシリア難民支援・現地事業総括の松永晴子さん(38)。

’11年から内戦状態に陥ったシリア。つい先日も、アサド政権が化学兵器を使用したとして、米英仏の3カ国が空爆を実施するなど、戦闘終結のめどは一向に立たない。

世界各国で、子どもたちの教育と自立を支援しているKnKのなかで、松永さんが活動しているのは、シリアの隣国・ヨルダン。内戦が勃発した7年前から、およそ66万人のシリア人が、難民としてヨルダンに流入している。

ヨルダンで松永さんたちKnKは、同国の教育省と手を組み、多いときには4,000人以上の難民の子どもたちを支援してきた。
その活動内容は、アクティビティや歌、踊り、さらに演劇や作文などを取り入れた授業を行うことで、傷ついた彼らの心を癒し、学校に通う意欲を少しでも高めてもらおうとしてきた。

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