離婚、結婚、SNS、卵子…会話に潜む「オバハラ」に注意
現代は、女性が抑圧されていた社会から、女性が活躍する社会へと移り変わる過渡期。新しい価値観の中で生きる若い世代に、中高年のわれわれが羨望の感情を抱くため、オバハラが発生するという構造だ。
セクハラやパワハラのニュースに怒っているのに、実は自分がハラスメントの加害者だったーー。そんなことにならないよう、私たちが陥りやすいオバハラの典型発言をピックアップ。片田先生が解説してくれた。
■離婚した人に……「子どもがかわいそうね」
「シングルマザーに対して『子どもがかわいそう』と言う人は、同情するふりをしながら『かわいそうじゃない自分』を再確認し、自分が相手より優位に立つことで快感を覚えています。シングルマザーになれば、精神的にも経済的にも大変なのは、当事者がいちばんわかっています。それをあえて指摘するのは離婚ハラスメントです。
心配するふりをしながら、グサッと傷つける発言をする人を、『フレンド』(友)と『エネミー』(敵)を合わせた造語で『フレネミー』と呼びます。『だって実際にかわいそうだもの。本当のことを言って何が悪いのよ』と思った人は、不幸話を聞きたいという好奇心が本当になかったか、自分の心に聞いてみましょう」