稲森いずみ語るあのドラマの裏側「涙こらえて囲み取材に…」
放送中のドラマ『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)に出演中の稲森いずみ(46)にインタビュー【その2】。今作で、連続ドラマへのレギュラー出演が25年連続となる稲森に、ドラマ歴25年を振り返ってもらった。
――『ロングバケーション』や『ハッピーマニア』(ともにフジテレビ系)など、ヒット作に多く出演されていますよね。今だから言えるエピソードなどがあれば教えてください。
「(’98年の)主演ドラマ『ハッピーマニア』のときは、もう忙しさのピークでしたね。制作発表のとき、前後にもびっしりスケジュールが入っていて、今にも泣きそうでした。ホッとする時間もないくらい次々にやることがあって追いこまれていて。
制作発表の後に囲み取材(報道陣に囲まれて質問を受ける)があるんですけど、今にもボロボロって泣きそうだったのでマネージャーに『一回、トイレ行っていい?』って聞いたら『もう、囲みが……』って言われて。
涙をこらえながら質問に答えていました(笑)」
――そんな思いまでして、25年間続けてこられたのはすごいですね。
「本当ですよね(笑)。周りに助けられたんだと思います。ありがたいです。
ファンの方からのお手紙や、舞台の出待ちしてくださったときなどに、『とにかく力になっています』『久しぶりに笑いました』とか『私が演じた役の職業に就職したんです』といったうれしい言葉ばかりいただくんです。あー、今までやって来て良かった、と思うし、パワーになります。
あとは、周りのスタッフの熱意を感じると、私も一緒に頑張ろう!って気合いが入りますね」
――特に印象に残っている役や、苦しかった役はありますか?
「09年にやった『アイシテル~海容~』(日本テレビ系)です。小学生の息子が殺人を犯してしまう、母親の役でした。
辛かったですね。
ドラマでは世間から隠れて生きていたから、プライベートでも外出しちゃいけないんじゃないか、って気持ちになってしまって。あと、何のために生きているのか?ってことをすごく勉強しました。
振り返ると、今まで演じて来た役、すべてに学びがあったと思います」
――09年には初の舞台にも挑戦しています。そんな苦しい気持ちのなかでのチャレンジだったんですね。
「舞台はずっと出たかったんです。慣れてる現場というか、自分の居心地がいい現場でないところに行って勉強したかった。
ドラマって、どんどん新しいシーンを撮っていきますが、舞台は一つの物語をずっと稽古して本番も何回も何回も同じことを演る。
明日はもっと良くしよう、って作り上げられることがすごくうれしかったです。ほかの役者さんの役づくりの過程とかも間近で見て、演技の深い話もできたのがすごくよかった。
それまではずっと一人でやってきたし、演技のレッスンを一回も受けたことがなく、『現場で習いなさい』と素人がポンとドラマに出させてもらった感じだったので、このときに初めて「芝居」という世界に出会えたのです。
だから、舞台は私のターニングポイントですね」
――初舞台がターニングポイントだったんですね。今後の活躍も期待されますが、これからの夢や目標などはありますか?
「求められたら一生懸命やるだけなんですけど、どうしよう、おばあちゃんになっても続けていたら、フフフ(笑)」
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