妊娠中、電車の通勤ラッシュに巻き込まれ……
妊娠初期のことです。
当時、主人とふたり暮らしだったのですが、出産は実家近くの病院を予定していたため、妊婦健診のたびに電車とバスを乗り継いで実家近くの病院に通っていました。
その日も電車に乗ったのですが、電車遅延があったらしく、いつもはそれほど混んでいない電車が通勤・通学ラッシュですし詰め状態。
ぎゅうぎゅうの中、座ることもできず、なんとかつり革につかまって立っていました。
ニオイとムワッとする暑さでパニック状態に
肌寒い日だったこともあり、車内は暖房がかけられていました。
運悪く、私が立っていたのは、暖房のあたたかい空気が強く当たる位置。その風と暑さでだんだんと気分が悪くなっていくのを感じていました。
混雑時の電車は匂いも充満。ニオイを避ける手立てもありません。
気分の悪さで立っているのもままならなくなり、冷や汗が垂れ、視界はぼやけ、ついには周囲の音も聞こえなくなり……。
「やばい、降りなくては」と思ったときはすでに遅く、足も動かせず座り込んでしまいました。
動くこともできず、頭はパニック状態。
「このまま私、どうなっちゃうんだろう」