2023年8月17日 09:30
10人に1人が遭遇する新手の詐欺とは?危険なのはSNSでのあの行為!今や3秒で声のクローンが作成される
AI(人工知能)を悪用したオンライン音声詐欺の現状に関するレポート「The Artificial Imposter」(マカフィー)より
音声のオンライン共有が詐欺の材料に
そもそも音声詐欺とはどういうものなのかと言うと、AIを使用して人の声(声紋)のデータをクローン化させ、それを詐欺に活用するというものです。
では、詐欺師はどうやって声のデータを入手するのでしょうか?彼らは人々が自らSNSやボイスメモなどを使ってオンライン共有したものをコピーして悪用しています。
実際に今回の調査でも「自分自身の声をどのくらいの頻度で共有しているか?」という設問に対して、7か国全体で26%の人が「1週間に1~2回」共有していると回答しています。また、全体の10%は1週間に5回以上、オンラインで共有していることが明らかに。多くの人が日常的に自分の声などをオンライン上にアップしていることがわかります。とくに、音声詐欺が多いとされているインドでは、43%と半数近くの人が最低でも「1週間に1~2回」、それ以上の人を加えると、8割以上の人が音声データのオンライン共有を行っています。このことから、音声データのオンライン共有とAI音声詐欺には、やはり関連が高いことがうかがえるでしょう。