今日の1杯目のビールのために命を懸ける。松岡昌宏が語る目標をもたない生き方
だからこそ演じきれたというのはあるし、何でもかんでも「彼は良いやつだ」「こういう男だ」って思ってやっていれば良いわけではなく、「彼は俺には合わない」「ダメだ、彼は」くらいの距離の置き方をした方が演じやすかったりするんです。そういう意味で、佐良正輝が考えていることも行動も自分には分からないです。分からないから、自ずと壁にぶつかったり、疑心暗鬼になっているときの表情が出せるんだと思います。そこは分かろうともしないです。
変に知ったかぶって「こんな感じ」というニュアンスでやるより、そっちの方が良いと思います。「執念を背負った男」だからね。すごいですよね。かなりのドMですからね。
(自身が)こんな人間だったら、1分たりとも生きられないよ(笑)。
これまで関わった作品で、飲みに行かなかったのはこの現場だけ
――シーズン2に関して、その魅力を“団体戦”という言葉で表現されていました。松岡さんから見て『密告はうたう』のキャスト・スタッフ陣はどんなチームなのでしょうか?
松岡“団体戦”ではあるんですけど、この『密告はうたう』のメンバーは全員が個人事業主なので、“チーム”ではないんですよ。そこが面白い!
普通のドラマだとチームになるし、役によってはそのチームに入らない方が面白かったりするんだけど、この作品に関しては、全員が個人事業主。