2022年7月11日 19:00
【オフィシャルレポ】INORAN、25周年記念アルバムを披露するアコースティック・ツアー開幕「ここは自分の“オアシス”」
と問い掛け、観客は力強い拍手で回答していた。何と言っても圧倒的だったのは、新曲「Glorious Sky」。淡いグリーンと白の光がまるで呼吸するかのようなテンポ感で明滅する中、INORANと傳田が絡み合わせたツインヴォーカル。音程がドラマティックに乱高下して紡がれる旋律は、空を飛ぶ鳥のように軽やかで、どこまでも自由。どちらか一人のパートだけ取り出しても美しいのだが、二人の音程が重なったり離れたりして生まれる共鳴は更に美しく、木漏れ日のような光を感じさせた。
今回のアルバムタイトルの本当の意味
深い余韻を残して歌い終えると、この曲で記録しておきたかった想いについて、言葉をじっくりと選びながら語り始めたINORAN。人生の中での無数の出会いに想いを馳せ、「人の波動が触れ合って、揺れたりすることで、生まれる目に見えないものであったり、耳で感じている、その人の音であったり。その人の匂いであったり。
そういうのも記録しておきたいな、と。そうやって、作った先に出会う人もたくさんいる」とコメント。音楽を生み出し、アルバムという形にする際に、レコードメーカーのスタッフに会い、メディア関係者と会って取材を受け、ライヴをすればメンバーに会える。