アイナ・ジ・エンドが気づいた人間の性「依存も共存もなるようにしかならない」
「人間関係に置き換えられるな、と思って、勉強になりました」と過去の経験を振り返ったアイナ。当時の彼女の脳内には、まさに「Love Sick」が流れていたとか。
何かを好きになりすぎたり、依存しすぎたりすると、まさに「病」のように我を見失うこともある。アイナ自身は、行き過ぎた愛や依存を、どのように捉えているのだろう。
「それこそ、若いころは……とか言っちゃう年齢になってきたんですけど(笑)、若いころは共依存とかを経験すると、それを表現に昇華するのがすごく楽しかったんです。歌詞にしたり、振り付けにしたりするのが楽しくて。共依存、大好きだったんですよね」
しかし、年齢を重ねるにつれ、気づいたことがある。それは、物事はなるようにしかならない、ということ。
「たとえば、何か悲しいことが起こったとき。無理して笑えば笑うほど、よけいに悲しくなるってことに気づいちゃった。人を好きになりすぎることも、依存することも、共に依存し合うことも、もう全部なるようにしかならないし、仕方ない。だから、それが良いか悪いかっていうよりは、寂しいもんね、人間の性だもんね、って思うようになりました」
彼女自身、何かに依存している自分に気づき、嫌悪感に苛まれたことも多かった。