くらし情報『本日20:00よりYouTubeにて無料配信! リーディング演劇『「スマコ」~それでも彼女は舞台に立つ~ 』稽古場レポート到着』

本日20:00よりYouTubeにて無料配信! リーディング演劇『「スマコ」~それでも彼女は舞台に立つ~ 』稽古場レポート到着

そして、最初の読み合わせが始まった。シーンが終わる毎に止めて宮本亞門が台詞の言い回し、役の感情、キャラクター、など細部にわたって演出をつけていく。役者も事前に台本が渡されているのもあってか、波岡一喜が最初の読み合わせで画面からはみ出てくるような粘着質ないやらしい刑事を演じて、大和田美帆演じる松井須磨子を追い詰めていた。土屋監督との縁で参加した津田寛治は、初めての宮本亞門演出を子供のように無邪気に喜んでいたが、ナレーターと朗読のト書き読み、そしてワンポイントの劇場主の役で、しっかりと亞門ワールドで輝きを放っていた。撮影の合間を縫って稽古に参加した西岡德馬も憎たらしい坪内逍遥役を絶妙に演じ、共演者から嬉々とした笑いが起こる。大和田美帆は直情的かつ情熱的な松井須磨子を演じ、島村抱月演じる福士誠治は須磨子との関係の距離を探っている。本妻の市子を演じるまりゑの情念深い演技、そして、共演者で一番若い堀井新太は須磨子を密かにお慕いしている付人の春男をコミカルに演じていた。その中で役人役を演じる水谷あつしに、もっともっと情けない小役人を演じて!と注文する宮本亞門。
台本を見ながら演じるリーディング演劇ながら、すでに大正時代のリアルな空気感が出来上がろうとしていた。

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