2021年6月2日 12:00
柴咲コウ「“悪役”に共感したこと」 映画『クルエラ』インタビュー
あとクルエラは自己演出がすごく上手な人ってことだと思うんですけど、そこに至るまでのキャラクター、今回はその年代なので、そこのギャップがあってもいいのかなと思いながら。
だから正解があるからそこに近づけようという意識はあるわけじゃなかったです。
―—柴咲さんの若い頃はどうでしたか。
やりたいこととできることのギャップもまだある中で、やっぱりそういう目指す思いや力って必要じゃないですか。
そういうアンバランスさってあったんだなと思いつつ、やっぱり自分が好きなものに対しては没頭できるんだけれども、そうじゃない付いてくるものとかってあると思うんですよね。
もしかしたらこういう取材もそうかもしれないけれど、お芝居をやっている人がそれを語らなきゃいけないのは難しいことでもあるなと。自己評価もしながらそれを共有しなきゃいけないし、拡散していかなきゃいけないしみたいな。
だからその中で全然関係ないバラエティに出ますとかってなると、いよいよ何やるんだっけみたいなときがあったり、ちょっと本職というかやりたいことと離れていっちゃう、けれど見てもらわなきゃっていう葛藤があったり、そういう居心地の悪さが顔に現れるみたいなのは若い時は結構あったかなと。