「若い役者たちに負けていられない」ムロツヨシと宮沢氷魚が体感した現場のエネルギー
というのはなくて。でも、まさか主役のオファーをいただくとは思ってもいませんでした。「どこのチームの監督役だろう?楽しみだな~」ってね(笑)。
──それほど原作に魅了された理由とは?
ムロこれまで読んできた野球漫画には描かれていなかった“スカウトマンの視点”というのがとても新鮮でした。これだけ多くの野球漫画がある中で、「まさか40代になって初めて出会うような、新しいアプローチがあるんだ!」と驚きましたし、僕もそこに関わることができるのが嬉しかったです。
──ムロさん演じる主人公の郷原眼力(ごうはら・おーら)は、並外れた“眼”で隠れた原石を見出す剛腕スカウトです。そんな彼を演じることになったときに感じた、郷原というキャラクターと役者・ムロツヨシの親和性は?
ムロプロのスカウトマンとしての郷原の考え方は、プロの役者である自分にも通じるものがあるんじゃないかと思いました。プロの役者を目指し始めた頃の自分も「プロになるとはどういうことか」を考えましたし、これまでもプロとして自分なりの答えを見つけて試行錯誤を繰り返してきましたから……今回郷原を演じさせていただいたときに、そういった自分とも繋がっていることを感じて嬉しかったですし、一層やりがいが増しました。