2020年11月20日 19:45
『泣く子はいねぇが』仲野太賀×吉岡里帆、同い年のふたりが語る「大人になるとは?」
彼女がそうなってしまったのは、たすくよりもっと向き合わなきゃいけない子供という存在ができてしまったから。その感覚は本人も気づいていないレベルだと思うんですけど、たすくのことより子供が大事と言うか、子供を間に挟んで初めて会話をしているというその意識は常に持つようにはしていました。
――ことねは要所要所で出てくる感じでしたが、繋がりに神経は使いませんでしたか?
吉岡難しかったです。しかも、センシティブに役を作り上げたから、その感覚を忘れたくないのに、自分の撮影が終わったら東京に1回帰って、全然違う仕事をしてからまた秋田に戻るのを繰り返していたので、その都度、感覚を取り戻すのに苦労しました。それに監督は時間の経過の中で風貌も心境がガラッと変わっていることも表現したいと言われたので、難しいなと。でも、たすくとしてそこにいる太賀くんと秋田の景色を見ると、それだけで、ことねにス~っと戻れたんです。だから、スゴいな~と思いました、秋田県と太賀くん(笑)。それと今回、私は役の心に自然になれるロケハンに感動していて。
撮影ということを忘れさせてくれる、生活と地続きの秋田の景色には本当に助けられました。
あんな気迫のある吉岡さんは見たことがない!
『泣く子はいねぇが』(C)