2020年11月20日 19:45
『泣く子はいねぇが』仲野太賀×吉岡里帆、同い年のふたりが語る「大人になるとは?」
というのも、吉岡さんと最初にご一緒したのがたぶんドラマの『ゆとりですがなにか』(16)なんですけど、あのときは面と向かってガッツリ芝居をしないまま終わってしまって。その後もあまりご一緒する機会がなかった。ここまでガッツリ芝居をするのは初めてですよね?
吉岡うん、初めてですね。
仲野しかも、同い年なんですよ、僕たち。
吉岡そうなんですよね。
仲野だけど、吉岡さんの最近の活躍は知っていたから、そんな吉岡さんがこの映画に参加してくれたことがとにかく有り難くて。すごく濃い時間を一緒に過ごせるんじゃないかなって勝手に思っていました。
吉岡太賀さんが主人公のたすくを演じるということは私も事前に聞いていて、それもこの映画に参加したいと思った理由のひとつだったんです。
いま、同い年という話もあったけれど、私にとって太賀くんは羨ましい人。やっている仕事、出演している映画を観るたびに、こういう仕事を手繰り寄せる人なんだなと思っていたし、そんな憧れの人とちゃんと仕事をしたかったから、今回、その念願がかなって嬉しかった。しかも、不器用な感じとか、たすくと太賀くんはどこかリンクするところがあって。太賀くんのことをそんなに知らないのに、しっくりくると言うか、台本を読んだときにすぐ、太賀くん演じるたすくの姿が脳内再生できたんです。