ヴァイオリンに思いを込めて半世紀─大谷康子が記念公演を華々しく
作曲者の萩森英明は大谷が進行役を務めるBSテレ東『おんがく交差点』の編曲も担当している作曲家。『おんがく交差点』はジャンルを超えたさまざまな音楽家をゲストに招く音楽版『徹子の部屋』のような番組で、そこで出会った世界各地の4つの民族楽器が大谷のヴァイオリンとともに独奏楽器として登場する。ヴァイオリンとバンドネオン(三浦一馬)、バスクラリネット(梅津和時)、ンゴマ(大西匡哉)、ドゥタール(駒﨑万集)の独奏による、いわば五重協奏曲だ。
「民族・言語・思想の壁を超えて世界中が仲良くできることを、世界の民族楽器と一緒に演奏することで表現したいと思います。南米のバンドネオン、梅津さんは東欧系のユダヤの音楽クレズマーの奏者です。そしてアフリカの太鼓ンゴマ、ウズベキスタンの撥弦楽器ドゥタール。
萩森さんはオーケストラ曲も書いていますし、番組の中でもそういう楽器と私のコラボのコーナーをやってくださっているので、私の意図をしっかり共有していただけます。
いろいろな地域のいろいろな楽器が出てくるので、変化に富んで、びっくりすると思いますよ。
できれば最後、会場が一体となって、音楽で世界に平和をもたらせると確信できるような感じに持っていきたいと思います」