くらし情報『小林私主催『小林私の五日間』オフィシャルライブレポート 果たして『小林私の五日間』とは何だったのか?』

小林私主催『小林私の五日間』オフィシャルライブレポート 果たして『小林私の五日間』とは何だったのか?

そしてしばらくライブで封印していた「生活」の演奏はオーディエンスのリアクションから類推するに確実に刺さっていたようだ。この日、ナマで「生活」を聴けた満足感は高い。

小林私主催『小林私の五日間』オフィシャルライブレポート 果たして『小林私の五日間』とは何だったのか?


終盤には空腹に耐えかねたのかスープパスタを作り、待っている3分間の間に「そして大人を」を歌う。さらにヨギボーエリアに移り、クラシックギターで「スープが冷めても」を披露し、空腹の不安より恋愛の不安を求めている感じがスープパスタを食した後のムードとリンクしたように映った。偶然なのだろうか……。そしてふと予定の90分をゆうに超過していることに気づき若干焦り始めた小林はコードの記憶が怪しいと言いながら歌のパワーで「遊歩する男」、これまでとは違うスイッチが入ったように「加速」と続けた。絶唱しつつも止まりがちな演奏でも決して逃げない。いや、そもそも自分の部屋で相手が見えない配信者として歌を放ってきた彼の態度はライブステージでも変わらないということだろう。
ラストは新曲「スパゲティ」をぶん投げるような歌唱で披露した。遠心力と求心力がせめぎ合うような歌だなと改めて思う。リスナーの集中力も凄まじい。「マターリ歌う」と題しつつ、ライブのスタイルが予定不調和であればあるほど、曲の強さが際立つことを再認識したシリーズ第1回だった。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.