アメリカ映画界を代表するプロデューサーのひとり、ジェリー・ブラッカイマーが念願のプロジェクト『ジェミニマン』をついに完成させた。彼はこれまでも若い才能を積極的に起用したり、テーマパークのライドの世界観を映画化するなど、数々の挑戦をしてきたが、本作も彼のチャレンジ精神が発揮された作品になった。
『トップガン』『アルマゲドン』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの大ヒット作を数多く手がける一方で、ケイト・ブランシェット主演の『ヴェロニカ・ゲリン』や感動作『タイタンズを忘れない』なども製作するブラッカイマーは、映画だけでなくドラマ『CSI:科学捜査班』なども担当。つねに複数の企画を動かしているが、長年に渡って実現を模索してきたのが『ジェミニマン』だ。
本作の主人公は政府に雇われているスゴ腕の殺し屋で、ベテランの彼は引退を表明するが、結果として彼は政府から追われる身となる。彼を仕留めるために送り込まれたのは、主人公のクローン。主人公と彼の若いころソックリの殺し屋の対決が描かれるため、完成した作品ではウィル・スミスが主人公を演じ、“ジュニア”と呼ばれる主人公のクローンは、スミスの演技を基にすべてがデジタルで描かれた。