くらし情報『「俳優が演じることで“本音”に迫ることができる」監督が語る『遠いところ』』

2023年7月12日 12:00

「俳優が演じることで“本音”に迫ることができる」監督が語る『遠いところ』

本州にいる主人公が沖縄で現地のジャーナリストと一緒に取材している中で、沖縄の抱える問題に出会い、その大きさに打ちひしがれる。そんな物語を準備していました。

でも、実際に取材していくうちに、沖縄の女の子たちと自分がシンクロしてきて、ある日、頭の中に急にアオイという主人公が出てきたんです。アオイの出現によって、自分や自分の母親、自分のおばあちゃん、それまでに取材で話を聞いてきた沖縄の女の子たちの話や顔がパッと浮かんで、現在の物語になりました」

「俳優が演じることで“本音”に迫ることができる」監督が語る『遠いところ』


沖縄県のコザで暮らす17歳のアオイは、夫のマサヤと幼い息子と3人で暮らしている。アオイは生活のため、夜になると息子をぁに預けて水商売で働いているが、夫のマサヤは不満ばかりで仕事を辞めてしまい、生活は苦しくなっていく。さらにマサヤはアオイに対して暴力をふるうようになり、やがてアオイの貯金を持って家を出てしまう。どんどん追い詰められていくアオイ。苦しい生活や暴力の中でアオイは明日を生きるためにもがく。


本作は、先にも紹介した通り、監督の調査や聞き取りをベースに沖縄の現実を描いているが、ドキュメンタリー作品でも、ルポルタージュでもない。本作は俳優が演じる“劇映画でしか描けないこと”に挑んだ作品だ。

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