シド『承認欲求』インタビュー 「16年の色濃い歴史を乗せて、新しい扉を開く」
音楽という軸はもちろん、ステージでヴィジュアルの部分もしっかり見せるということも大切にしてきましたし、ステージだけじゃなくジャケットとか細かいところでも、軸は守りつつも、とにかく変化を楽しめるバンドでありたいというところに今たどり着いているのかなと思います。
でも途中では、変化することの恐れというのはありました。なんでもそうだと思うんです。バンドだけじゃなくて、ファンのみんなの日常もそうだと思うんですけど、変化することの恐れをバンドとしての生き様で打ち砕いていけるような、そういうのを見せながら活動していきたいなっていうところに今ちょうどたどり着いているところで。それがまさにこのアルバムに繋がっていて、いろんなものをそぎ落として、一つ大きな変化を、自分たち的には成し遂げることができたと思っています。あとは受け取ってくれた皆さんが、どういう風に受け取るかはまた別としても、俺たちはまた一つ皮剥けたよっていうのはあるので。今そこにいます。
——自然体の姿を見せられるようになったというのがあるんでしょうか?
マオもちろんありますね。
それって多分、音楽だけじゃなくなんでもそうだと思うんですけど。