圧倒的なフィクションを紡ぐ劇団の意欲作 柿喰う客『夜盲症』開幕
中屋敷法仁の作・演出作品を上演する劇団「柿喰う客」による公演『夜盲症』が本日11月13日(金)に開幕する。
2006年の結成以来、観るたびに観客を別世界へ連れていってくれる彼ら。「圧倒的なフィクション」を標榜し、演劇でしか成し得ない虚構性を舞台上で炸裂させて人気だ。シェイクスピアなどの古典作品を翻案したり、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションを行ったりと意欲的に活動。「こどもと観る演劇プロジェクト」や「高校生のための演劇プロジェクト」など、観客層を大いに広げながら、活動のスケールを大きくしている。
そんな彼らが今回繰り出すのは、当初は今年5月に東京・小劇場B1で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた、女優9名による新作公演。9月に開催された静岡のストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2020 the Park」では、『夜盲症(監禁版)』と称した音声ドラマを公開した彼らの待望の劇場公演となる。
舞台は「高天原乳業」の女子社員寮。
実業団リーグの絶対王者である彼女たちは、夜な夜な地下食堂に集結する。彼女たちは栄光の影に、悪夢の歴史を隠し持っていた——。