Kroiが刺激する飽くなき好奇心、愉楽痛快なギミックづくしのLIQUIDROOM公演レポート

Photo by Momo Angela

Kroi Major 1st Album『LENS』リリース記念全国ツアー「凹凸」の追加公演が去る8月27日、東京・LIQUIDROOMにて開催された。


Kroi
ファンク、ソウル、ヒップホップなどのブラックミュージックを基礎としながら、更にありとあらゆる音楽ジャンルを貪欲に飲み込んだ上で時にアツく、時にエモく、時にユーモラスに。実に目まぐるしい形での解釈を聴かせてくれる彼等。快哉をもって迎えられた『LENS』の楽曲群が2カ月弱の初・全国ワンマンツアーを経る事により、どのように磨かれて来たのか。しっかりとした感染対策を講じられたフロアに集まったオーディエンス。声を発する事は出来ないが、その分これから繰り広げられるであろうステージに対するギラギラとした期待感、飢餓感が感じられた。



場内BGMは上原ひろみとの共演でも知られる変態ギタリストのデヴィッド・フュージンスキー率いるScreaming Headless Torsosや“黒いレッド・ツェッペリン”の異名で知られるLiving ColorなどKroiのルーツを探る上で重要な楽曲がセレクトされており、某有名パズルゲームになぞらえたステージセット（中盤MCであっさり「テトリス」