2021年12月28日 07:00
松本花奈×北村匠海 対談「若者を救い上げる作品を生み出したい」
撮影 / 奥田耕平
「何者かになりたいけれど、何者にもなれない」 そんな“ままならなさ”を抱えて生きる現代の若者を描いた『明け方の若者たち』が2021年12月31日に公開する。
カツセマサヒコさんのデビュー作である同名小説を基に実写映画化した本作。23歳新進気鋭の松本花奈さんが監督を務め、24歳の俳優・北村匠海さんが主人公の<僕>役を演じる。作中の登場人物と同世代の若者たち”がタッグを組み、リアリティ溢れる青春劇に挑む。
俳優・北村匠海は絶妙な変化をしっかり表現できる人
実は俳優としても活躍していた松本監督。2011年にはドラマ『鈴木先生』で北村さんとも共演している。二人は「すごく印象的な作品だった」と当時の思い出話に花を咲かせた。
北村「監督も含めて共演した松岡茉優や三浦透子とか、今ものすごく活躍している人たちもいて、土屋太鳳に関しては当時から一段上のステージにいて。最初に配られた席順の表に載っている宣材写真が、みんなはかっちりとした証明写真だけど太鳳だけは明らかに違うんですよ(笑)。」
松本「そうだったね(笑)。纏っている空気感が一人だけ、違う感じがしました」
北村「当時の共演者、誰と会っても『鈴木先生』の話になるくらい、僕らの中では一つの青春だった感覚があります。