くらし情報『アリ・アスター監督が映画づくりで“常に意識していること”は?』

2024年2月13日 12:00

アリ・アスター監督が映画づくりで“常に意識していること”は?

その旅は、彼の人生そのものを揺るがすほどの壮大な帰還の旅=オデッセイになる。

アスター監督は本当に謎めいている。対面すると穏やかでナイスガイ。映画好きで、インタビューが終わっても筆者が映画好きだと知ると「最近、なにか良いブルーレイ買った?」と笑顔で話しかけてくれる気さくな人だ。その一方で、なぜ新作に『ボーはおそれている』を選んだのかと問われると、爽やかな笑顔のまま

「僕自身はあまり居心地の良い想いをしないで生きてきたので、みんなにも僕みたいに居心地の悪い想いをしてもらいたいんですよ。でないとフェアじゃないですよね?」

と不気味なジョークを飛ばしてくる。アリ、本当にナイスガイである。

「本作の主人公ボーは優柔不断で、負け犬で、自分が何者なのかよくわかっていない男です。
その上、人生の迷子になっています。この映画では観客のみなさんにボーという人物の人生を一緒に生きている感覚を味わってもらいたい、彼の半生を追体験してもらいたいと思っています。人生は疲れるものだから、観客もこの映画を観て疲れてもらいたいですね(笑)。と同時に、この映画を観て豊かな気持ちになったり、笑ったり、感動してもらいたいとも思っています」

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