くらし情報『CRYAMY“最初で最後の日比谷野音ワンマン”は命懸けの3時間半公演だった【ライブレポート】』

CRYAMY“最初で最後の日比谷野音ワンマン”は命懸けの3時間半公演だった【ライブレポート】

そのままギターを手に取り、おもむろに歌い始めた1曲目は「WASTAR」。野音という場所のもつ独特の空気を切り裂き、塗り替えていくように、鋭いバンドサウンドが鳴り響く。フジタが一心不乱にギターをかき鳴らす横でカワノは絶叫し、ギターをもった手を大きく広げてみせる。

CRYAMY“最初で最後の日比谷野音ワンマン”は命懸けの3時間半公演だった【ライブレポート】

(Photo:村井香)
「こういうときなので、かっこいいことを言おうと思ってたんだけど――」。「crybaby」まで4曲をノンストップで披露したあとカワノは客席を見渡してそう言った。「これ(目の前の風景)を見てどうでもよくなりました。みなさん、よく来てくれました」。さらに彼はこう続けた。
「音楽でひとつになろうとか、1対1で向き合って歌いますとか、素晴らしいことだと思うけど、それ以前の話で。今までいっぱいライブやってきて、あまり楽しいとかうれしいとか感じたことはないけど、僕はステージの上からみんなの顔を見るのが大好きでした。忘れないように、焼き付けて帰ろうと思います」――最初のMCなのにまるでお別れの挨拶のよう。あえて過去形で語られたその言葉に、ここに懸けてきたカワノの意思を見る。だがその別れの予感を振り切るように、ここからCRYAMYはますます怒涛の勢いで楽曲を積み重ねていくのだ。

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