くらし情報『土井監督・有村架純が語る“忘れられない恋”「麦と絹、ふたりと一緒に生きているような感覚でした」』

土井監督・有村架純が語る“忘れられない恋”「麦と絹、ふたりと一緒に生きているような感覚でした」

と語る。「それを麦くん(菅田)に話したら、『俺もそう感じてる』って話になって、たぶん麦と絹もそういう状態だったんだろうなって」

麦と絹はデートを繰り返し、思い出を共有し、季節は移り変わっていく中で、同棲を決める。多摩川が見えるマンションに移り住んだふたりは大学を卒業してフリーターに。しかし、生活が安定しない中、それぞれが就活を開始し、就職が決まったことで、それぞれ時間の使い方や流れ方が変化し、すれ違いも増えていく。

土井監督・有村架純が語る“忘れられない恋”「麦と絹、ふたりと一緒に生きているような感覚でした」


有村は「ふたりの関係は芯を食っていない部分があって、ふたりの本質をついた部分を共有していなかったりするんです」と語る。「どういうことに悩んでいるのか、これからの人生をどうやって歩んでいこうと思っているのか……もしかしたら映画で描かれていない部分で話しているのかもしれないけど、ふたりは大事な話をするのをそっちのけで、楽しくて、共鳴しあえて、付き合うことができる喜びをフワフワと感じていた。だからこそ、映画の後半で現実と向き合うことになった時にすれ違ったのかなって」

仕事に忙殺される麦と、好きなことを仕事にしたいと転職を考える絹。映画の後半でふたりは衝突することが増えていくが、本作では付き合い始めた恋人たちの高揚感も、すれ違いも、過剰な演出や視点の意図的な操作を行わずに“絶妙な火加減”を守って撮影されている。

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