2021年8月26日 12:00
Ensemble FOVE坂東祐大インタビュー/集まって演奏するだけではなくステージを作り込むこと。それがクラシックでもできることを証明したい!
決してイージーリスニング的なものではなく、正統的なものを面白く伝えたいと思っています。その結果、演奏者も面白いし聴いてくださる方も面白いというものに仕上がりました。
――イメージする「面白さ」とはどのようなものでしょう?
クラシックをする上で外せない点は、どれだけ歴史的なコンテクストに対しての現在進行形の意見を持っているかということだと思います。それは演奏する側もキュレーションする側も同様です。クラシックの蓄積や、文化的な事においてアイデアに満ち溢れているかどうか。つまり文脈的なことをわかっているかが「面白さ」の原点だと思います。
“2021年のこの時期にやるには何が一番エキサイティングなのか”ということを考える力ですね。極東の島国から発信する上ではそれがとても重要でしょう。
その視点が欠けてしまうとどうしても閉鎖的になってします。
これならヨーロッパやアメリカにも張り合えるぞというアイデアですね。文脈を踏まえた上でどれだけ面白いアイデアを持っていて、それを提供できるかだと思います。
オペラでしかできないようなステージ・クリエイションを、クラシックにおいてもできる
――今回のステージは、クラシック界の現状に対する提言的な意味合いもありそうですね
そうですね。