2022年11月28日 18:00
謎多き新人バンド“633”、ストレイテナーとAge Factoryを前座に迎えたツアー初日をレポート
Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)
ネタバレ注意!セットリスト等を公開しています。
2022年8月、突如シーンに現れた4人組エモ/ポップ・パンクバンド「633(SIX HUNDRED THIRTY THREE)」。11月2日にセルフタイトルのデビュー・アルバム『SIX HUNDRED THIRTY THREE』をリリースした謎多き「新人バンド」だ。公式プロフィールによれば彼らの正体は「バンドとバーベキューをこよなく愛する、ソーセージの化身」とのこと……ソ、ソーセージ?その実体をこの目で確かめるべく、11月21日、彼らのツアーの初日・KT Zepp Yokohamaに参戦した。以下でその模様をレポートする。
さて、ライブの模様について書く前に、まずは彼らのデビュー・アルバムについてだ。すでに聴いた人はわかると思うが、控えめに言って最高である。90年代のアメリカ西海岸、オレンジ・カウンティあたりの風と日差しを感じるポップ・パンクのノリと、その開放的なムードとは裏腹に心に染み入るメロディの切なさ。
懐かしさと同時に新鮮さを感じるのは、この音楽に宿るキラキラとしたピュアネスのせいだろう。