自分たちでしかできない世界を広げたい 山崎大輝×小野塚勇人『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』初共演への道
山崎本当に素敵な楽曲で、以前の公演の映像を見ると「全部うまくいったらこういう風になるんだ、自分たちも新しいものを創っていきたい」って思うんです。でも、いざ楽譜を見るとギミックというか、仕掛け、トラップがいっぱいあって。
小野塚本当に、すごいんだよね。
山崎一筋縄ではいきません。
――それはメロディーラインとか、言葉とメロディーの兼ね合いとかいったことでしょうか。
山崎それです。例えば4/4拍子が基本ですけど、突然6/8拍子や3/8拍子を挟んだりして音がとりづらい。しかも、英語の歌詞を日本語に訳した時にイントネーションが真逆になってたりもする。
そういったなかで、どれだけ日本語として皆さんにお届けできるのか。もしお客様に「違和感あるな」って思われちゃったら、それは僕たちに足りない部分があったということだから、すごく難しいなって思います。小野塚ひたすらやるしかないんですけど、言葉が自分の中に入ってこなくて苦労してます。言語が違うと、こんなにリズムのとり方も難しくなるなんて。素敵な楽曲なんですけどね。音程が合っていることも大事ですけど、芝居として言葉を、演技をしっかりと歌にのせなきゃいけない。