2021年3月22日 21:00
[Alexandros]が新たな一歩を踏み出した「区切りの日」 10周年&サトヤス勇退ライブ幕張メッセ2日目レポート
スクリーンに映し出されていた「PARTY IS OVER」の文字が「PARTY IS NOT OVER」に変わり、アンコールへ。花道の真ん中に立った川上のアコギ弾き語りと ROSÉのピアノで始まったのは2020年の[Alexandros]から届いた珠玉の1曲「rooftop」だ。徐々にバンドが入ってきて、静かに始まったこの曲を穏やかだが力強いアンサンブルへと昇華していく。まるでコロナ禍のリモートセッションのようにバラバラの位置に立ったメンパーの姿が、ここに来るまでの道のりを思い起こさせるようにも思える。
1曲だけ実現した、4人のステージ
「こんな状況のなかでこれだけのライブができているのはみなさんのおかげです」とファンに感謝を告げる川上の視線の先には見覚えのあるドラムセットが置かれている。そして彼に紹介されて客席の通路を通って登場したのは、もちろんサトヤスだ。かぶっていた帽子を取ってオーディエンスに挨拶すると、ステージから歩いてきたメンバーひとりひとりとハグ(白井がやけに照れ臭そうなのがよかった)。そして始まった、「[Alexandros]の庄村聡泰」最後のパフォーマンス。
4人だけで披露されたのは、ファーストアルバムからの「Untitled」