阿部寛×内田英治が語る若手世代とのコミュニケーション術「環境や時代の変化は考え方ひとつでどうにでもなる」
横着なんです(笑)。
環境や時代の変化は、考え方ひとつでどうにでもなる
――現場一筋でやってきた鬼刑事の成瀬は、コンプライアンス第一の今のやり方に適応できず、捜査一課で居場所を失っていきました。こうした時代や環境の変化に、お2人はどう対応していますか。
内田僕は時代の変化なんて考え方ひとつっていうことをこの映画で描きたくて。と言うのも、僕自身、子どもの頃は環境の変化が激しくて、子どもながらに戸惑った時期があったんですね。ブラジルで生まれ育って、10歳のときに日本に来たけど、ブラジル出身ということでいじめられたり嫌な思いをして。
でもあるとき、ブラジル出身であることをプラスに捉えようと考え方を変えたんです。みんなの前でも隠さず堂々と振る舞うようにして。
そしたら、周りのリアクションもガラッと変わって、「まじで?すごい!」って話を聞いてくれるようになったんです。結局、考え方ひとつでどうにでもなるんだと学んでからは、環境や時代の変化も怖くはなくなりましたね。
阿部確かにそうですよね。僕たち役者の仕事なんていうのは、3カ月に1回、環境が変わるわけですから。僕なんかは逆にひとつのところにずっととどまっていると辛くなる。