2022年8月24日 07:00
阿部寛×内田英治が語る若手世代とのコミュニケーション術「環境や時代の変化は考え方ひとつでどうにでもなる」
だから、この仕事は性に合っているのかもしれない。
内田それこそ阿部さんなんて毎回違うことばっかりやってますもんね。音楽隊になれば、ローマ人にもなる(笑)。
阿部同じ役をやっていると息がつまってくるんですよね。特に30代の頃は脇役が多かったから、意識的にこういう役をやったら次は必ず違う役をとポンポンポンポンまったく違う役をやって。その感じが好きだったから、こうして主演をやらせていただいている今も、できればそうしていきたいと思っている。変化を恐れるんじゃなく、楽しめるといいですよね。
若い人にものを聞かれるのはうれしいんです
――もうひとつ映画にちなんで聞かせてください。
映画の中で、成瀬と20代の若者たちの交流が描かれていました。お2人も現場で若い人と仕事をすることは多いと思いますが、世代の違う人とセッションをするときに気をつけていることは何ですか。
阿部何かあります?
内田僕はまったく世代の差を感じないんですよね。僕たちがいるのが映画の現場というのもあるかもしれないですけど、好きな映画の話をしたら、若い頃に僕らが観ていた映画と一緒じゃんなんてこともよくあるし。
阿部なるほど。