阿部寛×内田英治が語る若手世代とのコミュニケーション術「環境や時代の変化は考え方ひとつでどうにでもなる」
って言う若手がいて。逆にそうだよな、自分もそういう時期があったよなって温かい気持ちになったけど。今の子はみんなある程度できるから、何にも心配していない。自分のことに精一杯ですよ。
内田(笑)。
阿部それこそ僕なんかよりもいろんな監督と仕事してたりね、僕の知らない監督の話を聞いたり情報源にもなる。
――阿部さんが長く活躍されているのは、まさにその姿勢にある気がしました。では最後にそんな阿部さんに質問です。
逆に、もっと年上世代と接したいけど、どうコミュニケーションをとっていいかわからない若者世代がいたとしたら、なんてアドバイスをかけてあげたいですか。
阿部僕が20代の頃は、年上の人がいても「これからは俺たちの時代だから」ってわざと距離をとっていた時期もあったんですよ。でも、30代になると興味が出てくるわけです。やっぱり年上の方たちはその分いろんな技術を持っているし、その方たちが進む道はいずれ自分も辿る道。そこをどう渡っていくのか知りたいって。それで、いろいろと話しかけるようになって。だからまずは興味を持ってみることは大事ですよね。
それに、自分もこの年になったから言えますけど、若い人にものを聞かれるのはうれしいんですよ、やっぱり。