くらし情報『カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった』

カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった

その理由は、すべての曲を演奏し終えて、去り際に告げられた「私からお知らせがあるんですけど、バンドになりました」という言葉だ。

カネコアヤノのライブのやり方は主にふたつあって、ひとつは弾き語り、もうひとつはバンドスタイル。サポートメンバーの林宏敏(g)、takuyaiizuka(b)、Hikari Sakashita(ds)はそれぞれバンドマン/ミュージシャンとしての豊富なキャリアを持っていて、様々な現場で活躍している。オルタナ、ポストパンク、サイケデリック、カントリー、フォークなど、幅広いジャンルに対応できるのも、このバンドの強みだろう。

昨年のフジロックで見たときは“カネコアヤノの音楽を支える、めちゃくちゃ優れたライブバンド”という印象だったのだが、この日のライブを観て、そのイメージは大きく覆された。端的に言うと「これもう完全にバンドじゃん」という確かな実感があったのだ。なのでライブの終わりに「バンドになりました」と告げられたときも驚きはなく、「そうだよね」という納得感があった。会場にいたオーディエンスの多くも同じ気持ちだったのではないだろうか。


ライブはもちろん最高だった。蝉の声が響き渡るなかステージに登場した4人は、会場を埋め尽くした観客(立ち見までビッシリ)

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