くらし情報『カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった』

カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった

観客はそれを受け取り、踊ったり、口ずさんだり、ときどきお喋りしたり、それぞれ好きなように楽しむ。

みんなで一斉に手を挙げたり、揃いの振付があったり、“この曲はシンガロングだよね”みたいなお約束も一切ないのだが、ただただカネコアヤノの音楽を共有しているという1点によって心地よい一体感が生まれる。誰も拒否しないし、何も押し付けない、その雰囲気がとんでもなく心地いい。メンバーがいい演奏をしたり(派手なギターソロとかでめちゃくちゃ盛り上がる)、いい歌を歌った瞬間に沸き起こる歓声もいい。野音の解放感もあって、この日は本当に自由な音楽空間が広がっていたように思う。

ライブならでのアレンジも彼女のステージの醍醐味だ。ライブ中盤で特に心に残ったのは「気分」「タオルケットは穏やかな」だった。「気分」ではフォーキーな手触りのサウンドにサイケデリックなギターが絡み合い、〈気分はいつも/上がったり下がったり〉という状態を生々しく表現。
エンディングではカネコが感情を全開にしながら激しく歌い、ドラム、ベース、ギターが互いを高め合うように爆発的なサウンドを打ち鳴らす。混沌としたテンションのまま「タオルケットは穏やかな」

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